ついこの間新年が始まったと思えば、もうすぐ2月になりますね。2月はどんな商売も客足が遠のくと言われていますが、実は重要なイベントである節分があります。

節分といえば豆まきや恵方巻がイメージされますが、なぜそれらが節分の日に登場するのか気になっている人も少なくないはず。

そこで本記事では、節分に豆まきをする意味や由来、正しい豆まきの仕方などを紹介しています。

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豆まきをする意味とは

簡単に言ってしまうと節分に豆まきをする理由は、邪気払いのためです。

節分は文字通り、「季節の分かれ目」を示します。古来より日本では、季節の変わり目には邪気が生じるとされたため、邪気を追い払うために豆まきをして厄払いをおこなっていました。

それではなぜ豆が厄払いに使われるのか、なぜ豆まきが行われるようになったのかご紹介していきます。

豆まきの由来

豆まきは、鬼を追い払う厄除けのために行われてきたものでした。

実は鬼を追い払う儀式は「追儺」と呼ばれ、奈良時代に中国から伝わったそうです。奈良時代の700年初期、日本では疫病が広まり死者が多数出ていました。

そのときに宮中では中国から伝わった追儺をし、悪霊や疫病を追い払うようになったそうです。そしてのちに宮中の年中行事のひとつとなりました。追儺は江戸時代初期には廃絶されましたが、各地の神社や寺、民間の間で長く続いていました。

この追儺、つまり鬼を追い払う行事が由来となり平安時代にはおなじみの「豆まき」となりました。

宇多天皇の時代に、鞍馬山の鬼が出て来て都を荒らすのを、祈祷をし鬼の穴を封じて、三石三升の炒り豆(大豆)で鬼の目を打ちつぶし、災厄を逃れたという故事伝説が始まりと言われる[2]

宇多天皇は平安時代の皇族です。

鬼は古くから魔の象徴とされてきました。豆を鬼の目(魔の目)に投げつけることで退治できたことから、節分には豆をまく風習ができたのですね。

なぜ大豆を撒くのか

それでは、なぜ豆まきには大豆が使われるのかを説明していきます。理由は2つあります。

1つ目に、豆という字は「魔(ま)を滅(め)っする」という当て字が由来となっています。また、「魔を射る」ことで厄払いを行っていたため、「豆を炒る」つまり炒り大豆を使用するようになったそうです。

2つ目は、「大豆は穀物の1種だから」という理由です。穀物には古くから邪気を払う霊力があるとされていました。ですので大豆をまき、大豆の霊力を使って邪気を払おう、と昔の人は考えたのです。

なぜ豆まきに炒り大豆を使うのか

ちなみに、「炒り大豆」を使用する理由にはいくつか所説あります。

1つは先述した「魔を射る」の言葉からきている説です。

2つ目の所説は、豆まきの習慣になった当時の住居構造が平屋建てだったことに由来します。豆まきをしていた土間のすぐ下は地面だったため、生の豆をまいたまま拾い忘れると、芽がでてしまいます。そこで、拾い忘れても芽が出ないように撒く前に大豆を炒ったようです。

3つ目の所説に、昔話として伝わっている説です。

昔、若い娘をさらうため鬼が村にやってきたそうです。阻止しようと考えたとある一軒のお父さんは、鬼に炒った豆を渡して次のように伝えました。

この豆から芽が出たら娘をやる。それまではもうさらいに来ないでくれ

炒った豆から芽が出ることはありませんから、その豆をもらってから鬼は村へ来なくなったそうです。とんちのきいた、とてもおもしろい昔話です。

豆まきの正しいやり方

節分の豆まきでは、必ず炒った豆を使用します。

そして、鬼は夜やってくるとされるため、夜に家族全員がそろったところで豆まき開始です。玄関や窓など、鬼が入ってきそうな外と通ずる箇所に、「鬼は外!福は内!」と豆をまきましょう。

本来の豆まきはその年の年男や一家の家長が行う者でしたが、現在では特にしきたりや決まりはないので家族みんなで楽しく豆まきをするとよいです。

豆まきの手順は次のとおりです。

  1. 最初は玄関の内側から豆をまく
  2. 各部屋の中から外へ豆をまく
  3. 玄関の外から家の中へ豆をまく
  4. 各部屋の入口から部屋の中へ向かって豆をまく
  5. 無言で豆を食べる
  6. 豆の片付け

【1】最初は玄関の内側から豆をまく

まずは玄関の内側から外に向かって豆をまきます。この時「鬼は~外」という掛け声とともに豆を3回まきます。豆をまく人以外は掛け声だけでOKです。

【2】各部屋の中から外へ豆をまく

次に各部屋の中から外へ豆をまきます。基本的に家の中から外へ向かって豆をまく時は「鬼は~外」という掛け声とともに豆をまきます。今回も3回まき、豆まきする人以外は後ろで掛け声だけかけます。これで「鬼は~外」は終りとなります。

【3】玄関の外から家の中へ豆をまく

次からは福を招き入れるため、外から家の中へ向かって豆をまいていきます。最初に玄関の外から家の中へ「福は~内」と言いながら3回豆をまきます。

【4】各部屋の入口から部屋の中へ向かって豆をまく

次に各部屋の入り口から部屋の中へ向かって、「福は~内」と掛け声を出しながら豆を3回まきます。全部の部屋を回ったら豆まき自体は終了となります。

【5】無言で豆を食べる

後は自分の歳の分だけ豆を食べます。豆を食べる時は無言で食べましょう。

【6】豆の片付け

豆を食べ終えたら家の中に散らばった豆を片付けます。

これで豆まきは全て完了です。

節分で恵方巻きや鰯(いわし)を食べる意味

節分に恵方巻を食べるようになったのは、江戸時代の大阪が発祥と言われています。

当時は恵方巻という名前ではなく、「幸運巻寿司」という名前で大阪の商人が商売繁盛と厄払いを願い、節分に巻きずしを食べていました。

また、この習慣に「歳徳神がいる恵方」という昔からの風習が合わさり、1年の無病息災を願いながら恵方を向いて巻きずしを食べるようになったようです。

実は「幸運巻寿司」が「恵方巻」という名前になったのは1989年とかなり新しいのです。

当初節分に巻きずしを食べる風習は、関西にしかありませんでした。しかし、広島県のセブンイレブンが「恵方巻」と名前をつけ、節分に巻きずしを食べるよう広告を打ちセブンイレブン各店舗で販売を始めたことから全国的に広まりました。

一方で、節分に鰯を食べる風習があるのもご存知の方は多いかと思います。

なぜ鰯を食べるのかと言うと、鰯には魔よけの力があるとされるからです。

「鰯」は魚に「弱い」と書きますよ。また鰯を焼くと独特の匂いがあります。これらのことから「弱くてにおいの強いものには陰の気を消してしまう、つまり魔よけの力がある」とされ、邪気が生じやすい節分に鰯を食べる習慣ができました。

また、鰯は食べるだけでなく「飾る」習慣もあります。玄関先に鰯の頭が木の枝にささっている飾りを見たことがあるかもしれません。「柊鰯」と呼ばれるもので、魔よけの力がある鰯に鬼の目を指すとされる柊のチクチクした葉がついた枝を指すことで厄除けを行ったそうです。

2018年豆まきイベント(節分祭)4選

今回は恵方巻の発祥となった、また柊鰯を飾る風習も根強く残る関西地方の豆まきイベントを4つご紹介します。

【1】中山寺の節分祭

中山寺は兵庫県宝塚市にあることから、毎年宝塚歌劇団の月組の方が豆まきイベントに参加します。

豆まき式の時間は13:00~と15:00~の2回行われます。

また、豆まきをするだけではなく、「追儺」を現代風にアレンジした音楽法要も行われます。毎年、観音菩薩に扮した宝塚歌劇団生の月組から9名参加し、黄・赤・緑の鬼を、福・禄・寿の善神に改心させるといったストーリーになっています。

例年の参拝者は約1万人。とても人気が高く豆まき式で前列を取りたい場合や駐車場混雑を避ける場合は、お昼前からスタンバイしておいたほうがよさそうです。

車ご利用の場合、専用駐車場は中山寺に無いそうですので、少し離れた駐車場を利用するしかないようです。そのため、中山寺へは公共交通機関を使用して向かうのがベストでしょう。

電車でのアクセスは、阪急電鉄 阪急中山観音駅より徒歩1分です。東京から向かう場合、新幹線で新大阪→JR京都線で大阪→阪急宝塚線で中山観音がわかりやすいかと思います。

日程:2018年2月3日(土)
住所:〒665-0861 兵庫県宝塚市中山寺2丁目11-1

【2】成田山不動尊の節分祭

成田山不動尊の節分祭では「福は内」とだけ掛け声をかけます。理由は、不動明王の前では鬼も心を改心してしまうとされているからだそうです。

成田山不動尊での見どころは、境内に設置された150メートルもの「千升大福枡」です。この枡に入った豆をまいて、厄除け開運、交通安全を祈り豆まきが行われます。

これが、「千升大福枡」の画像ですが、横にいる方と比較してもかなり大きいことがわかりますね。成田山での豆まき式は、一般の方が参加できる「追儺豆まき式」「招福豆まき式」と芸能人が参加する豆まき式があります。

芸能人が豆まきに参加する時間帯は、10:30~/13:00~/15:00~の3回開催され、現在決定しているゲストは、NHK連続テレビ小説「べっぴんさん」より葵 わかなさん、お笑い芸人の宮川大助・花子夫妻、宮川さゆみさん、など、なんとも楽しい顔ぶれがいらっしゃるようです。

一般の方も参加できる追儺豆まき式の時間帯は、10:30~/13:00~/15:00~の3回開催されます。豆まき役参加料は50,000円、各種ご待遇もいただけるようです。こちらは、しっかりと風習にのっとり行われるようです。

日程:2018年2月3日(土)
住所:〒572-8528 大阪府寝屋川市成田西町10番1号

参考成田山節分会の日程や掛け声について/過去のゲストや芸能人も紹介

【3】海老江八坂神社の節分祭

海老江八坂神社の節分祭では、2つおすすめポイントがあります。

まず1つめに、数量限定で甘酒とぜんざいがふるまわれます。甘酒は9:00~、ぜんざいは18:00~となっています。寒い時期には大変ありがたいですね。

2つめに、参拝者は境内南門の鬼門から入場し、参拝・甘酒やぜんざいお召し上がり後、正門にある福門から退場するルートをとることです。

海老江八坂神社へは、最寄り駅が3つあります。

阪神電車「野田」・地下鉄千日前線「野田阪神」下車で徒歩8分、もしくは、JR東西線「海老江」駅下車徒歩6分のルートです。また、駐車場は有料となってしまいますが、八坂神社周辺に複数あるので、車でも問題なく参拝可能です。

日程:2018年2月3日(土) 9:00~21:00
住所:〒553-0001 大阪市福島区海老江6丁目4番2号

【4】通天閣の節分祭

通天閣では、毎年2月1日に大阪市民の招福・厄除けを願い、豆まきが行われるようです。

毎年、各方面で活躍する著名人が豆まきを行うようです。昨年度は上演33周年を迎えたキャッツの出演者たちが豆まきを行ったそうです。まずは展望パラダイス(高さ約100メートル地点)から豆まきを行い、そのあとに1階の特設舞台で豆まきが行われるようです。

通天閣へのアクセスですが、通天閣には専用駐車場はありませんので周辺の有料駐車場を利用するしかないようです。ですが、駐車場の数、駐車台数には余裕がありそうです。

電車で向かう場合、阪堺電車阪堺線の恵美須町駅からが徒歩3分と最も近いルートになります。もしくは恵美須町駅は地下鉄も通っていますので、阪市営地下鉄堺筋線を利用し、恵美須町駅下車、徒歩5分のルートも近いですね。

日程:2018年2月1日(木)
住所:〒556-0002 大阪府大阪市浪速区 恵美須東1丁目18-6

外部参考http://moshlock.com/kankou/osaka/tsutenkaku-chuushajou/

豆まきの由来ややり方/まとめ

以上、豆まきの由来や正しいやり方についての紹介でした。

関西地方では風習に厳密にのっとった節分祭のほかにも、明るい雰囲気で家族連れでも楽しめるようなイベントがたくさん行われています。今年の節分は2月3日(土)ですので、お住まいが関西地方ではなくとも週末のお休みを使って関西の方まで出かけてみるのも良さそうですね。

最後までお読み頂きありがとうございました。