布団にファブリーズはカビの餌に?効果的な使い方を紹介

布団の臭いが気になるからと言って、安易にファブリーズを使ってはいないでしょうか。ファブリーズは消臭剤としての役割がありますが、布団に使う場合いくつか注意点があります。

そこで本記事では、布団にファブリーズを使う場合の正しい用法例をご紹介。また、そもそもファブリーズ使う意味があるのかも、合わせてチェックしてもらえたら幸いです。

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布団にファブリーズは意味がない?CMでは多量に使っているが…

テレビCMではファブリーズをかけると布団自体がキレイになるような印象を受けますが、布団に染み込んでいるニオイは消えても、布団の汚れやカビは落とせません。

ファブリーズの基本的な機能は「消臭効果」、「除菌効果」などです。

布用や空間用・部屋用・トイレ用・車用など用途に合わせたもの、ハウスダストのようなほこりを落としやすくするものがありますが、基本的には消臭・除菌効果しかありません。特にソファーや車のシート(チャイルドシートなど)のように、洗濯できない布製品の臭い取りや除菌には力強い味方です。

ファブリーズによくある間違い

一方ファブリーズで、効果があると誤解されている部分があります。

  • カビやダニ退治ができる
  • 洗わなくても衣類がキレイになる
  • どんな布製品にも使える

ファブリーズでカビ・ダニ対策ができる、洗わずとも衣類がキレイになるといった誤解が多く、洗濯やクリーニングに出さずファブリーズでケアし続けた結果、衣類にシミが浮いてしまう事例も報告されています。

その他によくあるのが、カビの生えた合革性のバッグなどにファブリーズを吹きかけた結果、カビが落ちた=ファブリーズはカビが落とせるのような勘違い。

バッグの表面に付いたカビはファブリーズで洗い流すことで落とせますが、内部のカビには効果がなく、再びカビが生えてしまいます。使えない布製品に吹き付けるのも、生地の収縮やシミの原因になりますから、毛や水に弱い繊維(レーヨン・絹・アセテート・キュプラ)類は使えません。

ファブリースは衣類やカーペット・カーテン・靴に付いたタバコや食べ物の臭いが気になった時、臭いを消すのによく用いられますが、同じ調子でファブリーズを布団にかけてしまうのはリスクが高いもの。

布団にファブリーズをかければ除菌・消臭はできますが、布団が濡れる分カビが生える確率が高くなります。

ファブリーズはシュッとたくさんかければ臭いも消えてしまうことから「万能スプレー」のように思われがちですが、カビ・ダニ・汚れには効果がありませんので注意しましょう。

カビの餌に!?布団にファブリーズをする際の危険性

ファブリーズではカビは退治できない

よく混同されがちですが、カビと細菌は全くの別物です。

カビ=菌類(真菌)

長細い細砲を分岐させを菌糸体を増殖させますが、細胞内の幕の中に核のDNAがある、人と同じ「真核生物(多細胞生物)」。細胞構造が人と同じなため、胞子などを吸い込めば人に悪影響を与えます。

一番身近な影響としては白癬菌(はくせんきん)が皮膚角質層に寄生し起こる「水虫」ですが、寄生されると治すのに時間がかかります。

細菌=真正細菌

細胞がひとつしかない「単細胞生物」。栄養源があれば大量に増殖できますし、一部の細菌は体内に入り込むと病気を引き起こす細菌もいます。

カビは人と同じDNAを持つ「真核生物」細菌は核がひとつだけの「単細胞生物」。人の目にあは細かい部分まで見えないだけに同じのように見えがちですが、根本的な部分が元々異なる生物なのです。

ファブリーズには化粧品や薬用石けんにも使われている有機系の除菌成分、Quat(クウォット)と呼ばれる第4級アンモニウム塩が入っており、この成分が細菌を除菌してくれますが、細菌には効果的でもカビには全く効果がありません。

押し入れから出したカビ臭い布団にファブリーズをかけると臭いは薄らぎますが、あくまで一時的なもの。

カビ臭い、カビが生えている布団の場合、カビ臭い臭いを今すぐ何とかしたい場合には有効ですが、臭うたびに使い続けるとカビに餌を与えてるのと同じ状況になりますから、カビが生えたら適切に対処しましょう。

ファブリーズは布団に染み込みやすく、乾きにくい

カビは表面的な部分しか見えませんが、実はカビの付いた表面部以外の奥底にもカビは入り込んでいます。カビは菌糸のみで作られているので、表面のカビを取り除いてもカビの根が残れば再び生えてしまいます。

ファブリーズは布の繊維に入り込み臭いの元を消してくれますが、衣類などの薄い布ならすぐに乾きますが、布団のような厚手のものは、天日干しでもしない限り湿気を解消できません。

人は1年中寝ている間に汗をかきますから、どうしても布団に湿気が溜まりやすく、臭いケアのつもりでファブリーズを大量に振りかけ放置すれば、雑菌・カビが繁殖する原因になるので注意しましょう。

布団が濡れるとカビが繁殖しやすくなる

カビが好む環境は「高温・多湿・栄養分」がある場所。

カビが生えやすい環境は、「温度:20~30℃、湿度:60~70%以上」、「栄養分(垢(あか)角質・フケなど)」なので、人の体温で温められ汗などで適度に温められる布団の中は、絶好のカビの繁殖ポイントです。

また、人は寝ている間に200~600mlの汗をかきますし、夏以外の季節以外も汗をかくもの。脳の温度を下げるため、寝入る際には必ず汗をかくので、年中カビが生えるリスクがあります。

布団にファブリーズをかけることで、布団のイヤな臭いは消えますが、掛布団・敷布団共に分厚いなので、そう簡単に乾きません。

ファブリーズを振りかければ細菌(雑菌)やカビのイヤな臭いは消せますが、カビ本体を死滅できない上、ファブリーズの適度な湿気がよりカビを繁殖させる状況を作り出してしまうわけです。

汚れが溜まるとカビが生えやすくなる

布団を毎週干したり、半年に1度は洗濯できるのが一番ですが、結構な重労働な上面倒くさいこともあり、洗濯までしない場合がほとんどです。

布団が臭くなっても寝具の敷きパッドやシーツ、市掛布団カバーにファブリーズをかければ臭いが消えてしまうため、面倒くささにかまけて布団やカバー類を洗わずにそのまま使い続けると、どうしてもカビが生えやすくなってしまいます。

汗や皮脂・垢(あか)などは目に見えにくい汚れのため、洗濯しないまま使い続けると「汗・湿気・皮脂・垢」が布団に溜め込まれますから、ファブリーズの湿気がプラスされることで、よりカビが生えやすい環境ができあがります。

例え垢や皮脂汚れなどがあっても湿気がなければ臭いがしてもカビは生えませんが、臭うたびにファブリーズでケアするのみで終わらせてしまわずに、定期的にケアすることが大切です。

布団がカビたら必ず洗おう

ファブリーズや汗などが原因で布団に湿気が溜まりすぎ、布団にカビが生えてしまったら、そのまま布団を使うのは健康面においてよくありません。

いち早くカビを取り去ることが大切ですから、丸洗い可能な布団なら家庭の洗濯機(お風呂場)で洗ってもかまいません。自宅で落洗うのが難しいようなら、クリーニング(布団専門のクリーニング)に依頼しましょう。

ファブリーズの効果的な使い方

敷パッドを外し、ファブリーズを吹きかける

布団はせいぜい半年に1回、よくて年に1度程度しか洗いませんが、敷バッドのように簡単に取り外せるものは、ファブリーズでケアするよりも、小まめに洗った方がカビを防げます。

布団カバーや敷パッドを付けたままファブリーズを振りかけても、ケアしたい布団本体(掛け布団・敷布団)には届きませんし、敷パッドと布団の間にファブリーズが湿気として残れば、カビ繁殖の原因にもなりかねません。

布団カバーや敷バッドは汗や皮脂・フケや角質も付きやすいので、週に1度は洗濯するのが望ましいです。なお枕カバーは寝ている間にかいてしまう汗が染み込みやすい部分。毎日とは言いませんが、適度に洗濯をしましょう。

ファブリーズ後、布団を天日干しにする

ファブリーズは布に吹き付けた成分が繊維へ浸透・臭いの元を取り込んだ後、水分が蒸発することによって、臭いを消臭します。よく知られている通り、太陽光(紫外線)には殺菌効果があるので、ファブリーズ+天日干しすることでより強い殺菌効果が得られます。

ファブリーズでケアするなら、何も布団を干さなくてもよいのではと思いがちですが、毎日使う布団は寝ている間にかいてしまう汗が染み込んでいますので、どうしてもカビが生えやすくなってしまうもの。

布団に湿気が溜まり続ければ、カビが繁殖するだけでなく身体にも有害なので、定期的に天日干ししてカビの繁殖を防止しましょう。天日干しををする場合には、朝から午後3時までの2~3時間の間に布団を干し、途中で布団を裏替えし両面を天日干しする事をおすすめします。

両面干さないと下面に湿気が溜まり、ダニが生き残る原因になるので要注意。天日干しする際には布団カバーやシーツはかけておかないと、直射日光で布団自体が傷んでしまうので、必ずかけたまま天日干しして下さい。

なお、布団を干した時、つい布団を叩きたくなりますが、その際出るほこりは布団の綿ぼこりがつぶれたもの。強く叩くのではなく布団叩きを左右にすべらせ、布団表面のほこりを落とし払うだけにしましょう。

ファブリーズをかけてから布団乾燥機を使う

毎日忙しく布団を干す時間もない、干すのが面倒な場合、ファブリーズを振りかけた後布団乾燥機にかけましょう。

ファブリーズの除菌効果は3時間天日干しする事と同等の効果がありますから、布団乾燥機で乾燥させても除菌効果が得られます。太陽光のような殺菌効果はありませんが、布団乾燥機で乾燥させれば布団のファブリーズと一緒に布団内部の湿気も蒸発します。

布団内部に潜むダニは、50℃以上の環境に20~30分おかれると死滅しますので、布団両面を温めれば湿気だけでなくダニ対策にも大活躍。布団を干す習慣がない場合、布団乾燥機でケアしましょう。

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