布団に入ると手足がかゆい現象の正体はダニ?それ以外の原因は?

「さてこれから寝ようか!」と思い布団に入り数十分、突然足や体が痒くなって眠れなくなった経験はないでしょうか。様々な要因が考えられますが、一般的によく言われているのが「ダニ」が布団に住み着いていること。

そこでこの記事では、なぜ布団に住み着くダニが痒みの原因となるのか、ダニを撃退する方法について紹介。ご参考になりましたら幸いです。

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布団に入るとかゆい主な原因は「ダニ」

冒頭でも触れたとおり、布団に入った時にかゆくなる大きな原因は「ダニ」が住み着いているからと言われています。

人に害を及ぼすダニの種類

一見きれいな布団でも、繊維の奥深くには目に見えない「ダニ」が潜んでいます。布団の中に入るとかゆい症状の多くが、ダニが原因。

ダニが発生する時期は温かくなる5~7月頃から繁殖がピークになり、7~8月頃にダニに刺される被害が増えていき、ダニアレルギー被害は8~10月頃に始まります

ダニには多数の種類がいますが、家庭内に潜んでいるダニは大きく分けて4種類。

イエダニ

6月から8月まで繁殖、ネズミや人の血を餌にしています。

薄暗い場所や割れ目などに住みついており、ダニの中でもイエダニは唯一人の血を吸うダニです。人の血を吸うのは偶発的なできごとですが、血を吸われた後感染症を引き起こすことも珍しくありません。

ツメダニ

6月から8月まで繁殖、ヒョウヒダニ・コナダニやその他昆虫類をエサとして増殖。

数自体はダニ全体の1%程度ですが、布団やカーペット・畳の中に住み、血は吸いませんが刺激されると間違って人を刺し体液を吸われ、虫刺されの原因になります。

ヒョウヒダニ(チリダニ)

1年中生息するダニ。

布団などの寝具に繁殖。ダニの80~90%がこのチリダニで、人の垢(あか)や皮脂・フケなどの老廃物を餌に繁殖。人を刺すことはありませんが糞・死骸がアレルギー源になります。

コナダニ

6月から8月まで繁殖。小麦粉や砂糖・チョコレート・味噌・煮干しなどの食品類をエサにしています。人は刺しませんが繁殖期にはコナダニを餌にするツメサニが増殖し、噛まれる回数も増えてしまいます。

まずコナダニが増殖後、コナダニを食べるツメダニが繁殖する捕食の食物連鎖が整ってしまうと、ダニは一気に増え刺される回数も増えてしまいます。

ダニは気温が高く適度な湿度がある環境下では急速に繁殖し、涼しくなる季節になる秋には数も減少するため、刺されていた頃のことをすぐ忘れてしまいがちですが、かゆい思いから解放された後も、アレルギーを発症したりとダニ被害は続くのです。

8~10月はダニアレルギーになりやすい

ようやくダニに刺されなくなった8~10月頃咳や発疹が出てきたら、それはダニアレルギーの症状です。アレルギーの原因の約8割がダニが原因。

ダニの死骸や抜け殻・フンなどを体内に取り込むことで、アレルギー症状が出てしまいます。

涼しくなる頃になると、空気が乾燥しダニの死骸や抜け殻・フンが0.01mm程度に微細化したかけらを空気と一緒に吸い込むことで体内に入り込み、アレルギーを発症します。

夏場は汗もかきますし身体もだるく掃除するのも面倒ですが、布団や布団カバー・敷パッド・枕カバーの洗濯など、小まめな掃除も必要です。

ダニアレルギーによって引き起こされる主な症状には次のようなものがあります。

  • アトピー性皮膚炎
  • 気管支喘息
  • アレルギー性結膜炎
  • アレルギー性鼻炎

手足がかゆくなる、鼻水や咳・気管支喘息・目ヤニ・湿疹などの症状が出たら、アレルギーを疑いましょう。

ダニの種類によって刺す部分が違う

ダニは基本的に身体のいろいろな部分を刺しますが、一番刺されやすいのは柔らかい部分です。

  • イエダニ:衣類でおおわれている皮膚の柔らかい部分(下腹部・腰・太ももの内側)
  • ツメダニ:うでや足、柔らかい太もも部分などの露出した部分
  • マダニ:手足の露出した部分

ダニは刺されるとかゆみも1週間~10日と長期間になりやすく、かきむしるうちに傷口が広がりやすく、かいているうちに透明・黄色い体液が出てきたりと「かき壊し」状態になり、かゆいの悪循環におちいります。

傷が悪化すると、特に夏場は紫外線の影響のせいで色素沈着を起こし、傷が治った後も傷跡が残ってしまいますので、刺されたら早めに対処しましょう。

布団にダニが付く3つの原因

布団にダニが付く原因は、次のような条件が全て揃っているからです。

  1. 高い温度
  2. 湿度
  3. 栄養分

ダニは20~30℃の高温、60~80%の湿度、そして皮脂や垢(あか)・フケなどのエサがあると、あっという間に増殖します。

夏の熱帯夜なら200~600mlもの汗をかくと言われていますし、皮脂や垢・フケなどの老廃物がたっぷりある布団は、ダニにとって絶好の繁殖場所。

ダニは小さく肉眼では見えにくいですが、布団に入ることでダニを刺激し、かゆい状況になりようやくダニがいると気付きますが、その時にはダニがなり増殖している証です。

布団のダニを退治する4つの方法

天日干し

一番簡単で一般的な方法なのが、太陽の下での天日干しです。

ダニは50~60℃の高温に20分以上さらされると死滅しますが、残念ながら天日干しでは50℃の高温になるのは難しいもの。ですが、天日干しすることで除菌効果・布団の中の湿気を蒸発しますから、ダニ以外にも布団のカビ防止にもなります。

  • 布団を干す際には黒い布や黒いビニール袋で覆い、布団の表・裏の温度を上げる
  • 布団は裏表しっかり干す
  • 布団は叩かず、布団叩きで表面を左右にすべらせほこりを落とす
  • 2~5時間程度天日干しにした後、布団の表面をていねいに吸い取る

ダニは布団の頭と足部分に多くいますので、掃除機をかける時には重点的に行いましょう。

布団乾燥機

日中に布団を干すヒマがない、マンションで干せないようなら布団乾燥機で乾燥させるのが一番。

布団乾燥機なら50~60℃の高温になりますから、30~60分程度温めましょう。週に1回布団乾燥機を使用すれば、ダニを退治できます。布団乾燥機は布団全体に温風が行き渡りますし、天日干しするより時間も短いので時間がない人にもぴったり。

ただし、ダニの死骸や抜け殻・フンは布団乾燥機では取り除けないので、かけた後は掃除機で除去しましょう。

布団を丸ごと洗濯・クリーニングに出す

布団に付いたダニ、ダニの死骸や抜け殻・フン、ダニが好む湿気、皮脂・垢・フケなどのダニが住み着いている布団をキレイにするなら、布団を丸ごと洗濯するのがオススメ。

コインランドリーは布団を丸ごと洗浄できるだけでなく、80~120℃の熱風で布団乾燥ができますから、ダニを完全に死滅させられます。自分で洗濯するのが難しいようなら、クリーニング(布団専門のクリーニング業者)に依頼しましょう。

布団専用掃除機で掃除する

もっと気軽に布団のダニを何とかしたいなら、布団専用掃除機で掃除しましょう。

有名な所では「レイコップ」がありますが、最近では他のメーカーもダニやアレルギー物質を吸い取る掃除機を販売しています。布団専用の掃除機で掃除する場合には、布団を天日干しした後、UVライトを照射しながらゆっくり掃除機をかけて下さい。

ダニ退治にファブリーズを使ってはいけない理由

ファブリーズは「除菌効果」があるせいか、布団に入り込んでいるダニまで退治してくれると思われがちですが、ファブリーズにはダニ退治の効果はありません。

ファブリーズの主な機能は「除菌」と「消臭」。ファブリーズは臭いの元に吹き付けることで臭いの元を包み込み除菌、ファブリーズが蒸発する際臭いを消してくれます。

ですが、除菌効果ではダニを死滅・増殖防止には効果がありません。

ファブリーズシリーズの中には「ハウスダストクリア」のような商品がありますが、布製品のほこり、ペットのフケなどのハウスダストが空気中に舞い上がるのを防止してくれるのみです。

毎週布団を天日干しする、布団乾燥機を使うのは面倒だとファブリーズをかければ大丈夫と使い続けてしまうと、寝汗が布団の中に溜まると同時に、ファブリーズの湿気まで残ることで、ダニがより繁殖しやすい状況を作り出してしまいます。

ファブリーズは除菌・消臭には効果的ですが、あくまで簡易的な手段に過ぎません。

かゆい思いをしたくないなら、布団のケアの他に、定期的に布団カバーや敷パッド・シーツ・枕カバーを小まめに洗濯し、少しでもダニを繁殖させないように清潔さを常に意識しましょう。

布団に入るとかゆくなるのはダニ以外にも原因が

一般的に言われる大きな原因は「ダニ」ですが、それ以外にもかゆくなってしまう要因はあります。もしかすると、ダニ以外で当てはまっている人もいるかもしれないので、一度チェックしてみてください。

布団や敷パッドなどの素材が肌に合わない

肌が弱い人なら布団や敷パッドの素材が肌に合わず、布団の中で肌がこすれかゆみが出てしまうことがあります。

ポリエステリやナイロン・ウレタン素材は綿素材に比べ汗を吸わない上静電気が起こりやすく、アレルギーの原因になるダニの死骸や抜け殻・フンを吸着しやすいので、アレルギーが出やすくなります。

かといって汗をよく吸う綿布団は最もダニの繁殖率が高いので、小まめにお手入れが必要です。

あせも

あせもは皮膚炎の一種で、赤みのあるぶつぶつができるのが特徴。

汗腺がふさがれ、汗が皮膚内部に閉じ込められた上、衣類の刺激などで炎症を起こすと発生します。暑い日に布団へ入ると背中・ひざの裏側・首・ひじの内側などの汗の溜まりやすい部分にあせをかくと、あせもになりやすいもの。

夏の始まりなど、汗をかき慣れていない時期や、汗で蒸れるとあせもになり、布団で温まるとチクチクかゆくなることもあるので注意しましょう。

ストレス

翌日に嫌なことがあると分かっている時など、精神的なストレスから布団に入るとかゆみが発生することもあります。

特に元々アトピー性皮膚炎がある場合、ストレスが原因で悪化し、ストレスの原因がなくなると布団に入ると感じていたかゆみが消えることがあります。

ストレスは長く続くとかゆいだけでなく、不眠症まで起こす恐れがありますから、早急に対処しましょう。

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